先日、アロマハンドセラピストの受講にお越しくださった方は、久しぶりに帰省した際に会ったご両親を見て、何かしてあげなくてはと焦りを感じ受講を決意したとのことでした。
遠く離れて暮らし、久しぶりに帰った時の親子の時間はとても大切でとても短く感じます。
私自身も昨年他界した父が入院した時点で自分ができることは何かと考えました。
コロナ禍で制限された面会時間はたったの10分。
会える喜びとは裏腹に、会いに行くたびに弱っていく父を見るのは次第に辛くなっていきました。
精油をブレンドしたマッサージオイルを作り、会話もできなくなってしまった父の手をひとりで話しかけながらマッサージを行いました。
冷たくパンパンに浮腫んでいた父の手はすぐに温かくなり、シワシワの手に戻っていきました。
会話はできなくても、時々握り返してくれることが父との会話のようにも感じました。
死期を延ばす事はできなくても、それまでの時間を共に過ごせた事、そして私にも父に出来ることがあったと思えたことが何よりも嬉しかったです。
その時の香りを嗅ぐと、不思議と父の手に触れた感触までもが今でもはっきりと思い出します。
大切な人に会えなくなる前に、自分ができることを準備しておくという事はとても重要で、
〝触れ合い〟から生まれる〝癒しのチカラ〟は〝深い絆とかけがえのない思い出〟になると改めて感じました。
さあ、あなたも大切な人にしてあげられることを今から準備しておきませんか?